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交響曲第1番 (芥川也寸志) : ウィキペディア日本語版 | 交響曲第1番 (芥川也寸志)[こうきょうきょくだい1ばん]
交響曲第1番()は、芥川也寸志が1954年に完成・初演した作品。翌1955年に改訂された。演奏時間は約28分。 == 作曲の経緯 == 1953年に團伊玖磨、黛敏郎と結成した作曲家グループ「三人の会」の第1回演奏会(1954年1月26日)で発表するため作曲された。当初、作品名は「交響曲(シンフォニア)」であり、現在の第2楽章を欠いた3楽章から成っていた。翌年、第2楽章を追加し全4楽章に改めると共に、残りの楽章にも手を入れて決定版としている。この時、作品名も「交響曲第1番」としたが、その後、『エローラ交響曲』など「交響曲」と銘打った作品は書かれたものの、番号付きの交響曲は遂に書かれなかった。 全曲を通じて、作曲者が傾倒していたショスタコーヴィチ、プロコフィエフ(特に『交響曲第5番』)などのソ連音楽の影響が感じられる(芥川本人もそのように語っていた)。それと共に、それまでの作風と違いこの曲が全体的に半音階進行の多用などにより重苦しい雰囲気になっているのには、作曲当時の世相を反映しているからであり、当初曲のタイトルも「交響的嘆歌」としたという芥川自身の発言が残っている。なお、1954年の初演後、作曲者は東欧経由で当時まだ日本と国交のなかったソ連へ入国し、ショスタコーヴィチ、カバレフスキー、ハチャトゥリアンといった主要作曲家と交流している。 初演は3楽章版が1954年1月26日、日比谷公会堂で開催された三人の会第1回演奏会にて作曲者指揮東京交響楽団により行われた後、4楽章版が1955年12月8日、日比谷公会堂で開催された東京交響楽団第74回定期演奏会にて上田仁指揮東京交響楽団で演奏された。
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